英文読解UPのための多読
インプット力の向上ははアウトプット力に比べ時間がかかります。
リスニングの部分でも触れましたが単語を知らないと圧倒的に不利になります。
リーディングには精読と多読という項目に分かれ、それぞれ意識しながら練習をしなければなりません。
精読は文法の構造を意識し関係代名詞に関してもポジションの認識が必要ですが、多読はざっと要点をまとめる力です。
精読はさておき、習慣化すべきは多読の方です。
最近はインターネットでも多様な情報があり、時事問題から趣味の世界まで検索すれば選びきれない程沢山出てきます。
1日時間を決めて習慣化するのが良いと思います。
達人たちも英語の本は日常から読んでおり、小説やハウツー本などジャンルは問わず日常から英語で情報をインプットしています。
その際ですが、よく言われるように知らない単語に出会っても辞書はひかずにどんどん進んで行くことが重要なんです。
完璧主義の人ほどこのトラップに引っかかってしまいますね。
そして、読み終わってから和訳を読み、どれだけ正確に読めたかどうかをチェックするという流れが理想的です。
本の難易度によっては最初のうちは先に和訳を読んでストーリーのアウトラインを頭に入れてから英文を読むという順番でも良いです。
日本語でも本をたくさん読む人と読まない人とでは、読むスピードが全く違いますから、単純は話、英文もたくさん読めばスピードが上がります。
平均3か月も続けると英文を読むスピードアップを体感することが出来ます。
話は少し変わりますが、以前 「世界一受けたい授業」 という番組で、西大和学園の勉強方法が紹介されていました。
西大和学園は元は教育困難校になるほど荒れた学校だったそうですが、今や東大・京大合格者を多数出すようになったそうです!
西大和学園の授業では、ひたすら多読を課せられたようです。
学力上昇の要因9割は英語の「多読学習法」で 1時間ひたすら読む、という学習方法に基づき、100万言語読むことを最終目標に読みまくるそうです。
多読するためのポイント
- 辞書を引かない
- 分からないところはとばす
- つまらなくなったらやめる
これは有名な三原則ですが、正にこの通りだと思います。
特に辞書を引かないというレギュレーションを決めると割り切れます。
普通は洋書を読むのにちょっとでも分からないと辞書を引き、読んでいる時間の何倍も時間をかけて進んでいくのでイヤになりますね。
辞書を引かなくても何となくわかるレベルの物を沢山読むという方向性でアイテムをチョイスするのが良いですね。
また辞書を引かずになんとや進めていくと、そのやり方に慣れてきます。
字幕なしの映画もシンプルなストーリーなら多少分からなくても想像しながら観れますよね。
あれと同じです。
辞書を使って読むとダイレクト感が無くなります。
多読には辞書を使わないというルールを決めましょう。
タイムトライアル
これまで多読による概要を捉える練習のお話でしたが、読むスピードが上がってくれば今度は精読です。
多読のあとに精読という流れは意外と知られていません。
例えばPART5の場合、実践問題を精読することで問題のパターンを叩き込めます。
1.時間を決めてこなす
2.解説をしっかりと読む
この2点は、必ず実施してください!
例えばPART5を1分で3題を解くペースが理想です。
PART7でできるだけ時間を使うためには、Part5にかける時間が限られます。
達人はTOEICは時間との勝負だということで、時間配分だけは事前に研究したそうです。
私は、例えば10分間のすきま時間があれば 5分間を問題にあて目標15問を自分に課し、あとの5分間は解説を読みました。
なぜ、解説をしっかりと読むかと申しますと 間違った問題をなぜ間違ったのかを理解しなかったら、また同じ間違いを繰り返すからです。TOEICの問題は、例え単語が違っても同じパターンの問題が多いので、間違った箇所はしっかりと理解し、もう絶対に同じ問題は間違わないようにする必要があるのです。
そのように、どんどんPart5を解いていけば 実際の問題にもなれるし、Part7を読むスピードも速くなって参ります。
まずは、無料アプリをダウンロードして、どんどん問題を解いて行ってみては如何でしょうか。
リーディングの勉強法(動詞の攻略)
さて、ここからは動詞の攻略です。
まずは、自動詞と他動詞の区別についてから始めます。
自動詞と他動詞の峻別は非常に大事で、TOEICを受けるにあたっては、それが区別できた方が理解が楽になります。
自動詞の代表的な例は、look(overやinto)、arrive(at)、result(in)、depend(on)、agree(with)、comply(with) 等です。
他動詞の代表的な例は、discuss、resemble、marry、mention、enter、oppose 等があります。
自動詞と他動詞の違いは何かというと、他動詞は目的語を取り、自動詞はそれだけで成立するので目的語を取らず、続けるには主に前置詞が続きます。( )は、セットになる前置詞の代表例です。(ただし、marry は get married to となれば to が続き、opposeは be opposed to となれば to が続きます)
この自動詞と他動詞の区別ができれば speaking に役立ちますよね。また、TOEICでは Part 5 の動詞の問題で役立ちます。
というのも、自動詞は受動態にはならないという規則があります。
例えば、The application should ( ) by January 15. (A) be arrived (B) arrived (C) arriving (D) arrived という問題があれば、迷うことなくすぐに(B)と回答ができますよね。
続きまして、以下の提案・忠告・要求・主張・命令を表す動詞に続く、that節の中の動詞が動詞の原形にしなければいけないというルールを覚えて頂ければと思います。
例えば、propose、suggest、advise、recommend、demand、request、require、insist、order、command 等これらの動詞の後に、未来の意味を帯びた thatt節が続いた場合、節の中の動詞は原形になるのです(should が省略された形)
例文/ I insist that she go to the hospital immediately.
上記の動詞が問題にあれば、動詞の原形をまずは頭に浮かべて問題を解いて頂ければ楽に回答ができるでしょう。
その3へ続きます。