TOEIC攻略の真実
海外で通訳の仕事をしながら生活しているといわゆる英語の達人たちが周りに沢山いますが、今年の初めに私の友人が腕試しにTOEICを受けていきなり満点を取りました。
特別にTOEIC用の勉強をしたわけではないのに実力で満点を取るというネイティブみたいな結果を出しました。
時間配分を計算するために過去問を1回だけ解いたそうです。
他にもTOEICで満点を取ったことがあるツワモノ知人が数名います。
今回はTOEICで最高スコアを取った人達が語る共通する重要なポイントをまとめましたのでぜひご覧頂きたいと思います。
リスニングについて
帰国子女でもない人が最初からネイティブの会話が聞き取れるほどリスニングができたわけではありません。
TOEICの達人たちは口を揃えてリスニング力を伸ばすために「必要な事がある」といいます。
その決定的な瞬間をファクター別に並べてみましょう。
1. 英語を聞く時間をたくさん作った
2. 英語を聞く時は集中して聞き、また問題をこなしている時で間違った際は、なぜ間違ったのかを徹底的に分析した
3. 自分を信じてリスニングを継続する(効果はすぐには出ないので、大丈夫かな?と半信半疑になりますが、いつか必ず効果は出ます。私も最初はずっと疑っておりました)
4.音読を高速で行った
まず日常生活を英語にしています。
趣味やハウツーものは英語チャンネルで情報を得、音楽も洋楽で統一し、生活全般において英語リスニングを行っていました。
そして聞き流しはリスニング力アップの効果は期待できず、目的意識をもって集中する必要があります。
海外ドラマを字幕を観ながら聞き流していても効果がありません。
だから、リスニングのプラクティス中はできるだけ集中して聞き、問題で間違った時や聞き取れなかった時は“なぜ聞き取れなかったのか”を自分自身で知る必要があるかと思います。
『スピードについていけなかったのか?』
『知らない単語だったからなのか?』
『知っている単語だが、自身が認識している発音と違ったのか?』
このように自分に問いかけて、自身の足りない部分をどう補っていくかを学習していけば、自ずとリスニング力はあがって行きます。
その結果の出方は人によってまちまちですが自分を信じて継続すれば必ずやってきます。とにかく、継続が大事なのです!
音読はTOEICのリスニング力を上げる方法としてポピュラーですが、そのメカニズムについては余り説明はなく、とにかくやれという前時代的な指導が多いように思えます。
何を意識しながら行うかによって費やす時間に対する効果が変わってきます。
ます、意識すべきことは音読することによって語彙力が上がるという効果です。
インプット力は、知っている単語によって理解が左右され、とくにビギナーの方が理解できないのは語彙力による理由が殆どです。
視覚情報だけでゴリゴリ覚えると単語テストだけには良い点数が撮れるんですが、トイックはリスニング力も勝負になりますので、正しい発音で右脳を使って覚えるという作業が能力をインテグレートしてくれます。
口で読むスピードを上げていくとタイムアタックのように自分で自分の記録を塗り替えるやりがいも出てきます。
いろんなやり方があると思いますが、こちらの動画はプロトコルが確定しており、一度覚えるとコンテンツが変わっても対応出来ますのでぜひ一度ご覧ください。
音源を使ってやる場合、オーバーラッピング(同時発話)とシャドーイングがありますが、順番としてオーバーラッピングから始めて、慣れたらシャドーイングという流れが順当なステップです。
オーバーラッピングとは
オーバーラッピングとは、オリジナル音声と同時にテキストを音読する方法です。
音をかぶせるという意味でオーバーラッピングと呼ばれていますが、これは次へ続くシャドーイングのウォーミングアップとしても使われます。
シャドーイングとは
シャドーイングは同時通訳のトレーニングとしても知られておりリスニング力を上げる効果が有名です。
オーバーラッピングとの違いはオリジナル音声よりワンテンポ遅れて同じようにフォローします。
大事なのはスクリプトを見ず音だけに集中するということですので、とても集中力が必要です。
またディクテーションという音を聞きながら穴埋め問題にチャレンジする方法もありますが、私の知人のTOEIC達人たちはシャドーイングによる音読を強くすすめています。
英単語の覚え方
海外で生活していると新聞や地域の情報は英語になりますのでリスニングよりもむしろリーディング力の方がサバイバル力を発揮します。
TOEICのみならず、グローバル化の世の中を生きるためにはリーディング力は欠かせないものとなっております。
達人たちの言う上達ポイントをまとめてみました。
- ボキャブラリーをたくさん覚える
- 読むスピードを速くするため、日頃から英語の本を読む
- たくさんの練習問題をこなす
単語はやはり必須ですね。
日々の積み重ねが大切ですが、年齢によってはなかなか覚えるのが大変だと思います。
攻略その1
動詞を覚えた時に、合わせて名詞・形容詞・副詞も覚えることです。
例えば「add」という動詞がありますが「tion」をつけ「addtion」とすれば名詞になります。
「Addition」の後に「al」をつけて「additional」とすれば形容詞になり、「additional」に「ly」をつけて「additionally」とすれば副詞になります。
そのように一つの単語をグループ化して覚えていくやり化が最も効果的でTOEIC試験の文法問題に力を発揮します。
攻略その2
次の方法は、
反対の意味の単語を作る接頭語を覚えることです。
例えば、「fair」に「un」という接頭語がくっつき、「unfair という単語になります。
反対の意味の単語を作る接頭語は「un」の他にも「in」「im」「de」「il」「ir」「non」等があります。
これらの接頭語を覚えれば、たとえ文中に知らない単語が出てきても、その反対の意味の単語と簡単に類推できますね。
(例 / uncertain という単語を知らなくても、certain の反対の意味と類推できます)。
さらに、「bio」(生命に関係)、「cent」(100年に関係)、「grat」(喜びに関係)、等の接頭語や「able」(できるに関係)、「ology」(・・学)、「phobia」(・・恐怖症)等の接尾語を覚えれば、語彙力はどんどん増えて行きます。
ただ根性で覚えるのではなく単語の性質を考えつつその構造を意識するという作業が必要です。
攻略その3
最後の方法は、同義語や類義語(似たような意味をもつ単語)はまとめて覚えることです。
例えば、「customize」と「personalize」や「obtain」と「acquire」、「survey」と「investigate」のような類義語はグループ化して覚えるべきです。
そうすると、TOEIC PART3・PART4・PART7 によく出る、言い換えの問題に対応することが出来ます。
また英会話でも同義語が頭の中で整理されているとワンパターンの表現を防ぐこともできるので一石二鳥です。
ではその2へ続きます。