この記事を書くきかっけ
一般的に日本人の話す英語の特徴をカタカナ英語と呼んだりしていますが、皆さんはカタカナ英語についてどう思われますか?
「別に通じればいいじゃん!」という意見もかなり多く聞こえて来ますが、たしかにコミュニケーションに支障が無ければあとは度胸の問題だと思います。
しかし、残念なことに通じないんですよ!!
特に日本人訛りのカタカナ英語ってインド人と並ぶ位癖があるとか。。。
私もかつて数えきれないほど通じない英語で辛い思いを経験しましたが、外国人に対し勇気を出して英語を話してみて「What?」とか「I don't understand.」とかドライに言われるとショックが大きすぎて英語大嫌いになってしまうかもしれません。
いや実際そうなった人も星の数ほどいるのではないでしょうか?
私の場合、現在はビジネス通訳の仕事もこなすほど英語はそれなりに得意になったのですが、実は40歳まで英語が苦手というか全く興味がなく、カタカナ英語発音の権化みたいなものでしたので、外国人に道を聞かれても相手に通じる確率は天文学的数字レベルに低く、私を選んでしまった相手が気の毒でさえありました。
しかし、あるカナダ人との出会いをきっかけに私の英語人生は劇的に変わったんです。
ここはまた機会を設けてガッツリと話していきたいと思います。
カナダ人の友人の英語の話し方を見よう見まねで真似しながら別のネイティブスピーカーに30秒程度自己紹介をしてみたら大絶賛。
自分の名前とか国籍を含む単なるプロフィールだけなんですけど、「自分が今まで見た日本人の中では一番英語が上手い!」と褒められてしまいました。
すると妙な自信が生まれ、英語というよりも「ネイティブのモノマネ」という分野が自分の中で自然発生し、独自路線を突っ走って行きました。
ペラペラと勘違いされ褒められるためのポイントの模索を続けました。
それを楽しく続けているうちに本物になって行ったんです。
誰だってどうせ英語やるなら褒められながら楽しく上達した方がいいに決まってます。
英語に自信が付くと自分でもびっくりするほど上達して行きます。
ここに記事を展開しようと思ったきっかけは私の経験をぜひ形にし、一人でも多くの方に楽しく英語を上達して頂けたら幸いだという思いがあります。
英語モチベーションの明暗
ネイティブに褒められる
私は40歳まで典型的な日本人で英語が話せない事もなかったのですが、典型的なサムライ発音で、通じればラッキーかなくらいの感じでした。
しかし、一度ネイティブから発音について褒められたことをきかっけに一気に自信とモチベーションがつき、それまで楽しいと思った事の無かった英語について興味がシフトしました。
ネイティブに褒められるって実は簡単なんです。
それは出会って30秒間だけ上手に話せばいいんです。
エレベータトークの意味
先日、ホテルのエレベータの中で外国人の男性2名と乗り合わせました。
私が先に乗っており、後から乗って来た外国人に対し軽く挨拶をしました。
「Good morning.」
日本だと、見ず知らずの人からホテルのエレベータで「おはようございます」と言われることはほぼないと思います。
しかし、海外、とくに欧米ではエレベータに乗り合わせた人同士で挨拶をする習慣があります。
単一民族で構成される日本とは異なり、海外では得体のしれない異文化の人同士共存しなければなりません。
もし体の大きい外国人が黙ってエレベータの中に乗ってくるとちょっと怖いものがありますよね。
知らない人同士がエレベータの中で挨拶交わすということは、「自分は危害を加えるつもりはない」という安全性を伝えるという機能があります。
そんな感じで普通は儀式的に軽く相手への警戒心を解く、または相手に敵意のないことを明らかにするために挨拶をして終わりなのですが、先日のケースは外国人の一人と2秒位目が合ってしまいました。
60歳前後の白人男性です。
先に私の方から朝の挨拶をしておいたので、話し易かったのでしょう。
「Are you ...」
そう言って2秒ほど考えて「Japanese?」と聞いてきました。
実際、フィリピンに住み始めて数えきれないほど「Are you...」と国籍を問う質問を受けてきましたので、もうすでに私の中で条件反射的に返すフレーズがプログラミングされています。
「Yeah. I'm from Japan.」
すると、彼はこう私に言いました。
「Wow! Your English is great.」
その後、彼が5階で降りるまでの30秒間、少しだけ会話を続けました。
彼はロンドンからビジネスのために来たらしく、数か月セブに滞在している最中とのことでした。
「Are you Japanese?」
こう聞かれて、教科書通りに答えるのであれば「Yes.I am.」または「Yes. I'm Japanese.」と答えるのが正しいのでしょう。
しかし、私はあえて「I'm from Japan.」と答えるようにしています。
昔、カナダ人の友人と一緒にビールを飲んでいた時に、偶然彼のアメリカ人の友人が通りかかり、同席することになったのです。
アメリカ人は私に向かって気さくに「Hey. How are you?Are you ...」と例のごとく2秒位私の国籍の推測を始めました。
するとカナダ人の友人がすかさず「He is from Japan.」と私の代わりに答えてくれました。
その時の「Japan」という単語が「ジャパン」ではなく「ジュペーン」と聞こえ、そのサウンドが非常に衝撃的でカッコ良かったのです。
私は「これはいただきだ!」と思いました。
それから「Are you...」と国籍を問われた時に、同じように「Japan」のサウンドをカッコ良く相手に聞かせたいと思うようになりました。
「Japan」の発音をネイティブに近づけるように徹底的に練習し、「I'm from Japan.」というフレーズをあえてこだわって使っています。
ちなみに、フィリピンで最も多い外国人は韓国人で、最近は台湾人や中国人も激増中です。
我々日本人からすれば相手が韓国人なのか中国人なのかはほぼ見分けがつきますが、フィリピン人や欧米人からすると全部一緒に見えてしまいます。
だから海外に出ると必ず聞かれる質問の筆頭が国籍だということになります。
日本人なので会話の中で日本について話すことは避けられません。
従って「Japan」という単語は日本人にとって最頻出単語と言うことができます。
「Japan」の発音が完璧であれば、きっと外国人から「Great」と褒められることでしょう。
【Japanの発音集】
実際経験してみて、英語ネイティブの外国人から英語の発音について褒められるともうそれ以上に気持ち良いことはありません。
キラーワード「Japan」。
※最後の「N音」:最後に口を開けっぱなしにせず、舌を上の歯にくっつけて終わる締まりのある「N」にすることが肝要です。
ぜひこの発音を極め、一撃必殺的に外国人に褒めさせましょう!